ノウハウ

経理のキャリアアップと面接での答え方例文|プラン設計時の注意点も紹介

栗田 謙人
更新日:2023/09/09

日々の帳簿記録や書類作成、給与・税金関連の業務を担当する経理。男女分け隔てなく活躍できる職種です。そんな経理のキャリアアップの方法は、複数あることをご存知でしょうか。今回は、経理職のキャリアアップの方法をご紹介するとともに、経理経験を活かすことができるキャリアチェンジ先についても解説します。

目次
  • 経理職がキャリアアップする方法
    • 経理アシスタントからスキルアップする
    • 同じ職場内で上位職を目指す
    • 大企業への転職
    • 会計事務所などを独立開業
    • 外資系企業に転職
  • 経理経験が活かせるキャリアチェンジ先
  • 経理のキャリアアップは転職も選択の一つ
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経理職がキャリアアップする方法

経理職のキャリアプランは、経理職に携わる人の数だけ存在します。それぞれに様々なキャリアプランを思い描くことができますが、主要なキャリアアップ例は、以下の5つとなります。

経理職のキャリアアップ例

  • 経理アシスタントからスキルアップする
  • 同じ職場内で上位職を目指す
  • 大企業や外資系経理への転職
  • 会計事務所など個人で独立開業
  • 外資系企業に転職

キャリアプランを見つめ直すきっかけも様々ですが、女性の場合は結婚・出産を機に、転職によるキャリアアップを考える方も少なくありません。

経理アシスタントからスキルアップする

経理職が未経験の場合は、経理アシスタントからスタートします。実務の中で、経理の基本(出納・起票・記帳・集計)をはじめとする様々な業務を覚え、スキルアップを目指しましょう。経理アシスタントのスキルアップの目標となる、具体的なスキルレベルは以下の3段階です。

スキルレベル 習得したい事務業務
レベル1 日常経理〜月次補助
レベル2 一連の月次決算
レベル3 一連の年次決算

上記の業務を一通りこなせるようになれば、 キャリアアップの可能性がさらに広がります。なお、年次決算を任されるまでは、一般的に「最低3年以上の実務経験」が目安です。また、経理職のスムーズな理解とステップアップのために、以下の資格も併せて取得すると良いでしょう。

【スキルアップにおすすめの資格】

  • 日商簿記3級~2級

同じ職場内で上位職を目指す

経理アシスタントの卒業後は、経理スタッフとして働きます。その後、同じ職場内でキャリアアップをする場合は「経理スタッフの上位職」を目指すことになります。

経理スタッフの上位職は、経理のベテランとして現場責任者・指導役の「経理主任」、企業の財務・資金管理の統括責任者の「管理職」、 財務戦略の立案に関わる経理の最上位職「CFO(最高財務責任者)」などが挙げられます。

上位職を目指すためには、経理・会計に関する相応の知識が求められるので、以下の資格も併せて取得すると良いでしょう。

【キャリアアップにおすすめの資格】

  • 日商簿記2級以上
  • 経理・財務スキル検定(FASS)
  • 給与計算実務能力検定
  • ビジネス会計検定試験
  • 財務報告実務検定
  • プロフェッショナルCFO資格試験

大企業への転職

大企業は中小企業よりも経営規模が大きく、経理業務の幅も広いため、内容も複雑な傾向です。例えば、決算報告・株主総会の準備・運営など、中小企業にはない業務を担当するケースもあります。そのため業務内容が細分化・分業化されているケースが多いです。

大企業の経理職の転職を目指す場合は、一定以上の経理の知識・経験とともに、専門性がアピールできると有利です。そんな大企業への転職を目指す際は、以下のような資格を取得しておくと良いでしょう。

【キャリアアップにおすすめの資格】

  • 日商簿記2級以上
  • 経理・財務スキル検定(FASS)
  • 給与計算実務能力検定
  • ビジネス会計検定試験
  • 所得税法能力検定
    • 法人税法能力検定
  • 消費税法検定試験
    • 税理士(一部科目合格も評価対象)
  • TOEIC

参考:消費税法能力検定とは?試験の概要や難易度、取得するメリットも解説

会計事務所などを独立開業

経理職を経て独立開業を目指す場合は、関連する国家資格を取得すると良いでしょう。具体的には、納税者の相談を受け、納税者の代わりに税務申告ができる「税理士」、 企業の監査業務が可能な「公認会計士」などが挙げられます。また、税務経験を活かしてコンサルティングしたい場合は、国家資格の「中小企業診断士」を取得する選択肢もあります。

【キャリアアップにおすすめの資格】

  • 税理士
  • 公認会計士
  • 中小企業診断士

外資系企業に転職

外資系企業への転職に際しては、経理・会計の知識とともに、財務諸表を英語で作成する「英文経理」が可能なレベルの英語力も求められます。さらに経理・会計業務が、日本の基準ではなく、アメリカの会計基準や国際会計基準(IFRS)に基づくケースもあるので、関連する学習と資格取得を目指す必要があります。

【キャリアアップにおすすめの資格】

  • 米国公認会計士(USCPA)
  • 国際会計検定(BATIC)
  • 国際会計基準検定(IFRS)
  • 国際英語能力検定
  • TOEIC
  • TOEFL

経理経験が活かせるキャリアチェンジ先

経理の仕事の範囲内でキャリアアップする方法は複数ありました。一方、経理経験を活かして、経理以外の職種にチャレンジする「キャリアチェンジ」も可能です。経理経験が活かせる具体的なキャリアチェンジ先は以下の通りです。

■経理経験が活かせるキャリアチェンジ先

キャリア 主な仕事内容 おすすめの資格
公認会計士 監査、会計、税務、コンサルティング 公認会計士資格
税理士 税務代理、税務書類作成、税務相談 税理士資格
英文経理 アメリカの会計基準や国際会計基準(IFRS)に基づく経理業務 米国公認会計士(USCPA)、国際会計検定(BATIC)、国際会計基準検定(IFRS)、TOEIC、TOEFL
財務担当 企業の資金管理、資金調達、予算管理 ビジネス会計検定試験、経理・財務スキル検定(FASS)
経営企画・コンサルタント 経営計画作成、財務状況の改善 中小企業診断士、公認会計士
IR 投資家・株主向けの情報発信・広報、株主総会の運営 IRプランナー(CIRP)

経理のキャリアアップは転職も選択の一つ

経理職には数多くのキャリアアップ方法があります。同じ職場内で上位職を目指すだけでなく、大企業・外資系企業への転職や、資格取得を通じて独立開業することも可能です。 また未経験の方も、経理アシスタントを通じて、働きながらスキルアップが目指せます。また、経験を活かしてキャリアチェンジもできるなど、経理職のキャリアには様々な可能性があるのです。

なお、経理職の円滑なキャリアアップ・キャリアチェンジを実現するためには、求人のミスマッチを避けることが重要です。

求人のミスマッチが避けられれば、ご自身に最適な環境で、経理職として成長することが期待できます。 ぜひ「SYNCA」を上手に活用しつつ、経理職を通じてご自身の可能性を広げてください。

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株式会社WARC HRtech CSマネージャー 栗田 謙人

2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。