ノウハウ

経理は楽しい仕事?経理の楽しさと楽しいと感じる人の特徴

栗田 謙人
更新日:2023/10/23

「経理で働く楽しさを知りたい」「経理にはどんな人が向いているの?」。経理の仕事に興味や関心がある方は、どんな楽しさがあるのか事前に知っておきたいものです。

この記事では、経理で働くことの楽しさややりがいについて解説しています。記事を読めば、経理の仕事内容が分かり、経理の奥深さに気づけるでしょう。

目次
  • 経理は経営の根幹に関わる大事な仕事
  • 経理の仕事を楽しいと感じる瞬間
    • 明確な答えを導き出せたとき
    • 間違いを見つけたとき
    • 新しいスキルや知識を習得したとき
    • 感謝の言葉をもらったとき
  • 評判から分かる経理のメリット
    • 社内の動きが分かる
    • 自分の成長が感じられる
    • 学んだ知識が活かせる
    • 海外での活躍も視野に入れられる
    • 知識をつければ頼られる存在になる
  • 経理に求められる人物像と楽しいと感じる人の特徴
    • 努力家
    • 数字に強い
    • コツコツ作業をすることが得意
    • スケジュール管理が得意
  • 経理未経験でも転職できる?
  • 経理職に求められるスキルとは?
    • 簿記や会計などの経理に必要なスキル
    • 経営者目線に立って全体を俯瞰できるスキル
    • 単純作業も淡々とこなせる忍耐スキル
    • 数値分析スキル
    • コミュニケーションスキル
  • 経理の仕事探しにおすすめの転職サイト
    • SYNCA
    • パソナキャリア
    • doda
  • 経理はやりがいがあり日々成長できる楽しい仕事
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経理は経営の根幹に関わる大事な仕事

経理は、企業における日々のお金や取引の管理を行う部門です。もともとは「経営管理」の略だといわれており、企業の財政状況を正確に把握し、財務面でのリスクを管理する非常に重要な役割を担っています。

経理の主な業務としては、「日次業務」「月次業務」「年次業務」などに分けられます。具体的には、日々の売上や仕入れ管理、請求書作成や領収書の整理、伝票作成やデータ入力、決算書の作成などがあり、どの作業も会社にとって重要な業務です。

経理が作成した資料をもとに経営陣が経営判断を行い、今後の会社の方向性を決定します。企業が利益や資産を生み出すためにも、経理部門でお金や取引の流れを正確に管理することが大切です。

経理の仕事を楽しいと感じる瞬間

経理の仕事は単純作業が多く、営業などの花形部署と比べると地味なイメージがあるかもしれません。しかし、経理の仕事にもさまざまな楽しさがあります。ここでは、経理の楽しさを4つのポイントに分けて解説します。

明確な答えを導き出せたとき

データや数字に基づいて行われることが多い経理の仕事は、適切な方法で処理を行えば明確な答えを導き出せます。複雑な計算や分析が必要な場合でも、正確なデータがあればすぐに問題を解決できるでしょう。

また、経理が作成する資料はルールに基づいて処理をする必要があります。そのため、あいまいなものではなく、明確な答えを目指して業務が行えます。

日々の作業やルールに基づいて明確な答えを導き出せたとき、達成感や喜びを得られるでしょう。

間違いを見つけたとき

経理の仕事は正確性が非常に重要です。請求書の確認や経費報告など、事前に各部門で確認していても、何かしらの間違いはあります。経理では各部門からの報告を最後に確認するため、数字や内容に間違いがないか念入りにチェックすることが求められます。

念入りにチェックをした結果、お金や取引の流れの間違いを見つけられれば、問題を修正し、正確な情報を提供できるでしょう。間違いを見つけ早期解決を行うことで、達成感ややりがいを感じられます。

新しいスキルや知識を習得したとき

日々同じ業務のように感じられる経理の仕事ですが、新しいスキルや知識の習得もできます。経理事務のレベルが上がれば法律や会計基準など、より多くのスキルや知識が必要になるからです。

これらのスキルや知識を身につけることで自分の魅力を向上させられ、自分自身の成長にもなります。新しい発見は刺激にもなり、やりがいや楽しさにもつながるでしょう。身についたスキルや知識が評価されれば、より上位のポジションを目指せる可能性も出てきます。

感謝の言葉をもらったとき

経理は、お金の管理を通して他部署との連携や協力が多い部署です。経理がいるからこそ、現場の業務に集中できるという点もあり、他部署や経営陣から感謝されています。

たとえば、取引先の入金遅延の情報を早期に提供できたとします。その後に起こりうるリスク回避につながり、会社の損失を防ぐことができるでしょう。他部署とのチームワークがうまく機能すれば、組織全体としての目標の達成に貢献でき、会社の一員として楽しさや満足感も得られます。

評判から分かる経理のメリット

経理で働くメリットには、どんなものがあるのでしょうか?経理で働くメリットを知れば、業務の楽しさが何なのかも分かるでしょう。実際に経理職を経験した声をもとに、メリットを5つ解説します。

社内の動きが分かる

会社のお金の管理と使い方に深く関わっている経理の仕事は、一言で表すと「会社の活動を数字で表すこと」。会社のあらゆる動きは会計帳簿に記録され、伝票からはさまざまな情報が得られます。

・役員がどんな目的で接待に行ったか
・次はどのサービスを戦力にしようとしているのか
・会社はどれだけ利益を出しているのか

このような情報がすべて分かるため、経理では社内の動きを掴むことができるのです。

自分の成長が感じられる

経理の仕事には、単調な事務作業が目立つように見えますが、簿記などの専門的なスキルの取得は必須です。経済産業省が主導したプロジェクトで作成された「スキルスタンダード(平成15年度成果物)(※1)」には、必要なスキルがまとめられています。スキルを身につけることでできることが増えていき、自身の成長が実感できるでしょう。

成長を実感できることでモチベーションの向上にもつながり、業務効率が上がってミスも減るはずです。

(※1)参考:経済産業省「スキルスタンダード(平成15年度成果物)」

学んだ知識が活かせる

簿記や会計などの経理に関する知識を学べば、勉強の成果を実際の業務に活かせます。実務をやってみることで分かることも多く、非常にやりがいがある仕事です。お金に関するさまざまな知識を学べるので、どんな会社に入っても経理の知識を役立てられるでしょう。

また、簿記以外でも実務に活かせる資格も多く、これらの資格に向けて勉強することで目標を明確にできます。

海外での活躍も視野に入れられる

経理で事務経験を積み重ねれば、将来的に海外での活躍も視野に入れられます。海外進出する日本企業や日本に進出している外資系企業は多く、企業が海外市場に進出するにあたっては、現地の法律や税制に詳しい経理の知識が必要不可欠です。

さらに、英語の知識も身につければ貴重な人材になり、国際的な業務を任せられる可能性も出てくるでしょう。グローバルな活躍を目指している人のチャンスにもなります。

知識をつければ頼られる存在になる

経理の仕事は専門性が高いので、上司をしのぐ程の知識やスキルを磨けば周囲から頼られる存在になることも可能です。経理はお金を管理する役割として会社に必要な存在で、身につけた知識は、どの会社に行っても役立ちます。知識を深めれば年齢や役職に関係なく活躍できるでしょう。

頼られることで仕事に対するやりがいにつながり、「もっと知識を身につけよう」とモチベーションの維持や向上心も高められます。

経理に求められる人物像と楽しいと感じる人の特徴

経理では、どのような人物像が求められているのでしょうか?経理への転職をするなら、求められる人物像を意識してアピールする必要があります。経理の仕事を楽しいと感じる人の特徴と合わせて解説します。

努力家

経理が楽しいと感じる人は、学ぶことを好きな努力家が多いといわれています。経理の業務では、会計基準の変更や税法改正など学ぶことがどんどん増えるため、最新の情報を学び続けることが重要です。簿記などの知識を学び、学んだ知識を業務に活かせることで自身の成長も実感できます。

学ぶことを苦に感じず、積極的に新しい知識やスキルを磨くことができる人は経理の仕事の楽しさを実感できるでしょう。

数字に強い

数字に強いことは、最も重要な適性といえます。経理の仕事には数字を扱うことが多く、ミスがないよう、高い集中力を持って数字と向き合うことが必要です。数字が得意である必要はありませんが、数字に対する苦手意識がなければ問題ありません。

ただ単にお金の計算をするだけではなく、数字をデータ化して分析し、数字の違和感にすぐに気づける人は経理を楽しいと感じることが多いようです。

コツコツ作業をすることが得意

会計ソフトへの入力作業や数字の確認など、コツコツと行う細かい作業が得意な人は経理に向いているでしょう。基本的に長時間のデスクワークになるため、机に向かって地道に作業を行います。1日中事務作業をすることが苦ではない人にはぴったりです。

また、数字を扱う高い集中力が求められるため、緻密な作業に集中でき、効率的に仕事が進められる人は経理が楽しいと感じるようです。

スケジュール管理が得意

経理の仕事は、常に締め切りとの戦いです。支払処理や入金処理、経費精算などの日常業務に加え、月や年度単位で定期的に仕事が発生するため、期日までに作業をこなす必要があるからです。

自ら計画的にスケジュールを立てて、期日に間に合うように仕事の管理ができる人は、経理の仕事に向いているでしょう。きっちりとしたスケジュール管理が苦でなければ、経理の仕事も楽しいと感じるはずです。

経理未経験でも転職できる?

経理が未経験でも、簿記の資格を有することで転職が有利になることがあります。未経験者で経理に転職したい場合、まずは簿記2級以上の資格取得を目指してみましょう。

また、志望動機の書き方も重要です。以下の内容を入れ込み、自分の魅力をアピールしてみましょう。

・なぜ未経験から経理になりたいのか
・これまでの経験やスキルをどう活かせるのか
・なぜこの企業でなければならないのか
・入社後の意気込みについて

たとえば、「日商簿記2級を取得したのを機に、会社の経営状況を把握できる経理に興味を持った」「前職での資料作成や数字の管理について御社でも活かせると思った」など、これまでの経験をどのように活かし、貢献できるかを伝えることがポイントです。

経理職に求められるスキルとは?

経理職として働くためには、次に紹介する資格やスキルが必要となってきます。実務経験があれば有利になりますが、未経験者でも経理に求められるスキルを磨くことで転職が成功する可能性は高くなるでしょう。

簿記や会計などの経理に必要なスキル

簿記や経理に関する資格を取得することで、未経験でもその分野の専門知識やスキルを持っていることをアピールできます。具体的には「日商簿記検定」「ビジネス会計検定」「FASS検定」といったものが評価につながるでしょう。

簿記などの経理に必要なスキルを身につけることで専門的な知識が学べ、その知識が実務経験に活かせるでしょう。資格した取得は雇用主やクライアントに対して信頼性を与える手段となります。

参考:FASS検定(経理・財務スキル検定)とは?概要やメリット、転職での活かし方

経営者目線に立って全体を俯瞰できるスキル

経理職では、経理の専門知識を経営陣に分かりやすくまとめて説明したり、経営陣と一緒になって経営施策などを考えたりといった場面があります。日々の業務をミスなく終えることも重要ですが、経営者目線で財務データや会社の経営戦略の関連性について理解することも必要です。

一社員ではなく、経営者の立場で全体を俯瞰し、数字から経営分析を行って論理的に導くことも重要なスキルです。

単純作業も淡々とこなせる忍耐スキル

会計ソフトへの入力などのパソコン業務では、1日中デスクワークで単純な作業をすることもあります。同じ作業をひたすら繰り返していると、ミスも出てくるでしょう。忍耐力を持つことで注意深く作業を行えば、ミスやエラーを最小限に抑えられるはずです。お金が絡むため、計算ミスや数え間違いはあってはならないことです。

地味で変化がない単純作業でも淡々とこなせる忍耐スキルは、経理職にとって欠かせません。

数値分析スキル

業務では数字を扱うため、数値に関する基本的な理解や分析能力が必要です。経理のデータ分析から得られた情報を経営の意思決定に活かすことで、会社の利益増加に結びつくこともあります。

経理に求められる役割は、お金の計算をして管理だけをすればいいわけではありません。財務諸表や予算データなどを読み解き、費用が増加している理由や影響がどう出てくるのかといった、適切な分析や解釈を行うスキルが必要です。

コミュニケーションスキル

さまざまな部署とやり取りを行う経理では、コミュニケーションスキルが欠かせません。ミーティングなどに出席して、自分の意見を伝える必要もあります。といっても、単に流ちょうに話せばいいわけではなく、他部署や関係者との良好な関係を築ける明確かつ、適切なコミュニケーションを取ることが大切です。

適切なコミュニケーションスキルを身につけることで、相手との意思疎通を図り信頼関係を築けるでしょう。

経理の仕事探しにおすすめの転職サイト

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経理はやりがいがあり日々成長できる楽しい仕事

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経理の仕事はやりがいがあり、経験やスキルを磨くことで自己成長にもつながります。未経験でも資格やスキルがあれば転職可能なため、数字に強く、コツコツ作業やスケジュール管理が得意な人にぴったりの職種です。

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株式会社WARC HRtech CSマネージャー 栗田 謙人

2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。