CFOになるためのキャリアパスを解説|最高財務責任者に求められるスキルや経験とは?
CFO(最高財務責任者)への転職を目指す場合、キャリアパスや必要なスキルについて気になる人は多そうです。CFOになるための正しい方法を知ると、今後自身がすべきことがわかり転職に一歩近づけるでしょう。
この記事では、CFOのキャリアパスや求められるスキルや経験について解説します。
- CFOとは?CFOの役割とは?
- CEO・COOとの違い
- 企業の財務・経理部門
- 金融業界
- コンサルティングファームや監査法人
- 公認会計士や税理士
- 会計・財務・税務・法務分野の専門知識と実務経験
- 経営者としての知見とマネジメント力
- コミュニケーション能力
- ①キャリアアップに繋がる
- ②年収が上がる
- ③やりがいを感じられる
- ①給与や会社の安定性が下がる
- ②他の役員との関係性に悩むリスクがある
- ③業務範囲が広く忙しい
- リファラル採用
- 転職エージェント
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CFOとは?CFOの役割とは?
CFO(Chief Financial Officer)とは最高財務責任者のことで、企業のお金の流れを担当する重要なポジションです。会社のお金の管理や使い道に関するリーダーであり、企業が健全に成長できるように財務面からサポートを行います。企業のお金を効率的に使えるような判断はもちろん、会社を支えている投資家とのやり取りまで担うオールラウンダーです。経理や財務についての専門知識だけでなく、外部の関係者とのコミュニケーションにも気を配る立場でもあります。
CEO・COOとの違い
CFOは財務担当であるのに対し、CEO(Chief Executive Officer)は企業全体の最高責任者という役割を持ちます。事業方針や経営戦略などの長期目標に対して責任を負うのが、CEOの責務です。
また、COO(Chief Operating Officer)は最高執行責任者のことで、CEOが決定した方針の実現方法を考える人を指します。CEOが新しいサービスを提案した際、COOは実現するための人材や順序、コストを考え各セクションに伝達するポジションです。
似ている言葉であり混同されがちですが、それぞれ別な役割を持ちます。
CFOになるまでのキャリアパス
CFOの役割を理解できたところで、どのような道筋を辿ればポジションに就けるのか気になる人も多そうです。CFOになるには、財務や経理のスペシャリストを目指す方法が最適であることを理解しましょう。
企業の財務・経理部門
財務や経理を担当し、専門的なスキルを身につけていけばCFOとして昇進できる企業もあります。経理で日々のお金の管理を学び、その後財務で資金運用スキルを身につけると企業の会計について理解できるようになるでしょう。ただし、年功序列的な企業では、スキルの習得や昇進に時間がかかる場合があります。可能であれば成長中のベンチャー企業への転職を検討すると、数年でさまざまな業務を経験できるためおすすめです。
金融業界
金融業界でファイナンスを経験していると、CFO候補としての評価が高まる可能性があります。CFOには会計の基礎知識が求められますが、さらに企業の財務戦略を立てるスキルも必要です。ファイナンスを経験すると、投資や資金調達、資産運用やリスク管理など財務に必要なスキルを身につけられます。金融のアドバイザーとしての経験はCFOでの実務に役立つ上、外部からの評価にも繋がるでしょう。
コンサルティングファームや監査法人
コンサルティングファームや監査法人での実務も、CFOになるために活かせる経験です。コンサルティング会社では、CFOに必要な経営戦略や企画を立てるスキルを身につけることができます。
また、監査は大企業を対象とするシステムであり、経営においてどのような点がチェックされるのかという視点が養われる業種です。さまざまな企業の財務を見ることができ視野が広がるというメリットもあるでしょう。
公認会計士や税理士
公認会計士や税理での経験を持っていると、財務や経理のプロとしてCFOに就任できるケースがあります。会計の専門知識を持つ士業は、CFOへの資質があるとの評価を受けやすい職業です。
ただし、士業の場合、資格を持っているだけでなく実際に会計の現場で働いた実務経験が求められます。また、CFOには経営に携わるための知見が求められるので、財務の知識以外の勉強が必要となるでしょう。
CFOに求められるスキルや経験
CFOになる道筋がわかったところで、実際に求められるスキルや経験についても知りたいものです。企業を財務面から支えるトップとして、専門知識やコミュニケーションスキルが求められることを理解しましょう。
会計・財務・税務・法務分野の専門知識と実務経験
CFOは企業の財務全般をまとめる立場であるため、会計に関する知識や実務経験は欠かせません。会社の財政状況を知るには、貸借対照表やキャッシュフロー表などを読み取る基礎知識が必要です。
企業の財政状況を把握した上で、これからの企業に必要な動きを提案するスキルまで求められます。ほかにも税務申告のための法律知識など、CFOは高度な知識と実際に運用した経験が重要視される役職です。
経営者としての知見とマネジメント力
CFOには、財務部門のトップとして企業全体を統括するマネジメントスキルが求められます。CFOには会社の方針が大きく変わる際に、各部門に説得して必要性を伝える場面があるものです。
財務の専門的な知識だけでなく、相手を納得させ動いてもらえるだけのマネジメント能力が必要となるでしょう。企業の経営を財政面から支えるトップとして、人と関わる能力は重要視されるスキルです。
コミュニケーション能力
CFOは会社外の利害関係者との関わりが多く、企業の方針を理解してもらうためのコミュニケーション能力が求められます。経営に欠かせない資金調達は投資家やほかの企業との深い関わりにより成立するため、良好な関係を築く力が必要です。
取締役会やプレゼンの場では、利害関係者が欲している情報を丁寧に伝えるスキルも求められます。CFOは、企業の今後を支えられるだけの他者との関係構築力を備えておきたいものです。
CFOに転職するメリット
CFOを目指す人が転職で受けるメリットは多く、代表的な例は以下の通りです。
- キャリアアップに繋がる
- 年収が上がる
- やりがいを感じられる
上記の内容を、次節より詳しく解説します。
①キャリアアップに繋がる
CFOを経験すると、普通では手に届かないようなポジションにキャリアアップできる可能性があります。転職でキャリアアップを考える人の中には、大企業のCFOを目指したい人は少なくありません。
しかし、未経験から大企業のCFOへのキャリアアップは難易度が高いことが事実です。最初は採用難易度の比較的低いベンチャー企業でCFOの経験を積むと、大手のポストを狙いやすくなります。
②年収が上がる
ベンチャー企業のCFOに転職すると、年収が1,000万円に到達するケースもあり年収アップに繋がります。急速な成長を遂げているベンチャー企業の場合は、さらに年収が上がるケースも少なくありません。
また、成果によって報酬がプラスされる企業もあり、業績によってはさらなる収入アップを見込めます。ストックオプションが付与される企業の場合は、自分の働き方次第で大きな利益を得られる可能性もあるでしょう。
③やりがいを感じられる
CFOとして働くと経営者目線での高い視座を持って取り組めるため、やりがいを感じられます。CFOは資金調達やM&A、上場準備など、会社のターニングポイントに関わるポジションです。
周囲の人々から喜んでもらえたり、自身の働きで会社が急成長したりと、充足感ややりがいを感じられます。責任はその分大きいものの、重要なタスクに関わり成果が出た時の喜びはひとしおでしょう。
CFOに転職するデメリット
CFOへの転職には、以下のようなデメリットがあることも事実です。
- 給与や会社の安定性が下がる
- 他の役員との関係性に悩むリスクがある
- 業務範囲が広く忙しい
CFOに転職してから後悔しないよう、よく聞かれるデメリットをあらかじめ理解しておきましょう。
①給与や会社の安定性が下がる
転職先がベンチャー企業の場合、給与や経営の安定性が下がる可能性があります。CFOのキャリアパスとして、まずはベンチャー企業に就職するルートを検討する人もいそうです。
順調に経験を積むことができれば大企業のCFOを目指せますが、スタートアップ組織の場合は安定性の保証がありません。給与が変わり生活水準を変更せざるを得なくなったり、最悪の場合倒産する可能性があったりすることも覚えておきましょう。
②他の役員との関係性に悩むリスクがある
CFOはほかの経営メンバーとの繋がりが密であり、関係性や方向性に悩む人は少なくないようです。選考の面接だけではお互いの相性の判断は難しく、入社後に仕事のやりにくさを感じるケースがあります。
人間関係はほかの部門でも重要視される話題ですが、役員同士の繋がりは経営の方向性にも関わるポイントです。判断が難しい部分ではありますが、関係性の構築も仕事の一つと捉える姿勢が求められるでしょう。
③業務範囲が広く忙しい
ベンチャー企業のCFOの場合、業務範囲が広く日々の仕事がハードになりがちです。大手企業とは異なり、組織のあり方や運営が安定してくるまではさまざまな業務をこなす必要があります。
特に、起業前の準備期間やビジネス開始後は、事業をスタートするにあたり非常に重要な時期です。タスクが次々と舞い込んでくるため精神・体力的にハードな上、残業も多くなることを理解しておきましょう。
CFOは未経験でも転職できる?
CFOへの未経験での転職は、方法を押さえれば目指せる可能性があります。
一般的にはCFOとしての経歴がある方が有利であり、未経験者が働きながら実績を積める企業を探すのは難しいものです。しかし、ベンチャー企業の中には経験ではなくポテンシャルを重視する会社もあります。
まずは一度ベンチャー企業のCFOに転職し、実績を積みながら大手のポストを目指すルートであれば未経験でも可能性があるでしょう。
CFOへの転職方法
実際にCFOへの転職を考える場合、どのような方法があるのか気になる人も多そうです。CFO就任までの道筋を理解し、今日から準備できることを始めていきましょう。
リファラル採用
企業の社員から自身を紹介してもらうリファラル採用は、CFO転職の主流の方法と言われています。リファラル採用では自身のスキルや人柄を事前に企業へ伝えられるため、お互いのミスマッチ防止にも効果的です。
ただし、知人からの紹介で採用してもらうと、何か問題があったときに会社を辞めにくくなるケースは少なくありません。リファラル採用の場合は、紹介者との今後の関係性にも配慮しながら入社を検討しましょう。
転職エージェント
CFOへの内定実績が豊富な転職エージェントを利用し、ポジションを目指すことも一つの方法です。転職エージェントの種類はさまざまですが、中にはベンチャー企業の管理部門を専門とするサービスもあります。
業種に詳しいアドバイザーのサポートから、自身の経歴に合った企業の紹介が可能です。転職エージェントを適切に利用すると、入社後の満足度にも気を配りながらCFOを目指せるでしょう。
自身の経歴やスキルに合ったキャリアパスでCFO転職を目指そう
CFOを目指すには必ずしも実務経験が必要というわけではなく、会計や金融分野での経歴を活かせる場合があります。ベンチャー企業のCFOを経験すると、さらに上流への転職に近づくことも可能です。本記事を読みながら自身が目指せそうなキャリアパスを参考にし、CFO転職を成功させましょう。
また、CFOへの転職を目指す人にはWARC AGENTの利用がおすすめです。ベンチャー企業の管理部門専門サービスを利用し、スムーズなCFO転職を成功させてください。
2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。