経理の転職理由を素直に告げても大丈夫?うまくいくコツを解説
経理として働いてきた人の転職の理由はいろいろあります。
「転職をしたいけれど、素直に転職の理由を告げてもいいのか」、「転職の理由を伝えるにはどうしたら良いのだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。転職の理由を伝える際は、たとえマイナスの理由であったとしても、ポジティブに伝えることがポイントです。
この記事では、経理からの転職を成功させるポイントやマイナスをプラスに言い換えるポイントについて解説します。転職を考えている人は参考にしてみてください。
- 経理の転職理由にはどのようなものが多い?
- 人間関係
- 残業時間が多い
- 経理以外の仕事をしてキャリアアップをしたい
- 会社側からの評価に不満がある
- ネガティブな理由ばかりなら言い換える
- ネガティブな言葉はポジティブな言葉に置き換える
- 成長したい・キャリアアップしたいと前向きな姿勢を見せる
- 転職したい会社を研究する
- 本音を率直に言わないが嘘も言わないようにする
- 経験をどのように活かすか話す
- 転職理由が「人間関係」の場合
- 転職理由が「残業時間」の場合
- 転職理由が「キャリアアップ」の場合
- 転職理由が「人事評価」の場合
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経理の転職理由にはどのようなものが多い?
企業で働いている人が転職を考える理由はいろいろあります。
転職理由として「新しい業務にチャレンジしたい」「これまでの実績を活かしてさらに専門的に働きたい」といった前向きなものから、「人間関係で悩んでいる」といったネガティブなものまでさまざまです。
では、経理からの転職理由にはどのようなものが多いのでしょうか。面接時に転職理由を聞かれた際に、自分はどのような理由で転職をしようと考えたのかを伝えられるようにしておきましょう。
人間関係
まず挙げられるのが、人間関係です。人間関係で転職する人は少なくなく、厚生労働省の「令和2年 雇用動向調査」(※1)では、男性の8.8%、女性の13.3%の人が人間関係を理由に退職しています。
経理はお金を扱うので責任が重く、ストレスを感じることもあります。そのうえ、人間関係が上手くいっていないと、さらにストレスが重なり、仕事をすることが苦痛になってしまうケースも。また、経理はチームワークで仕事を行うため、気があわない人と仕事をし続けることも難しくなってきます。
仕事をしていく上で人間関係はつきものです。しかし、このような職場で働き続けることは心身の健康に悪影響を及ぼしかねません。仕事の時間は人生の3分の1を費やしています。その多くの時間を良好な人間関係の職場で働きたいと誰もが思うことでしょう。
(※1)参考:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概要」
残業時間が多い
次に、残業時間が多いことです。残業時間は企業規模によっても異なりますが、ベンチャー企業や中小企業では人員が少ないため、労務などを兼任するなど、バックオフィス全般を請け負っている場合は多くなるでしょう。
また、経理は月次や年次に業務が集中する繁忙期があり、特に月末月初や決算期は残業時間が多くなる傾向です。普段は経理以外の仕事に時間を奪われ、月末や決算期に経理の仕事が加わるとさらに忙しくなってしまいます。
人手不足や業務の効率化が進んでいないことなどが原因で業務負担が高くなってしまうと、日々の業務をこなすだけで精一杯となってしまいます。そういったことから、残業時間の割にはキャリアに繋がっていないと悩むケースもあります。
経理以外の仕事をしてキャリアアップをしたい
経理以外の仕事をしてキャリアアップを目指したいと考えている人もいます。例えば、これまでの経理の経験や実績を活かして財務の仕事に就くなどです。
具体的に財務とは、会社の経営状況を把握し、今後の財務戦略を立て、必要であれば資金調達を行います。会社が継続して成長していくために重要な業務であり、経営にも密接に関わってきます。
経理は会社の規模によっても携われる業務がある程度決まっています。そこで、自分の業務の幅が広がっていかないと悩んでいる方も少なくありません。そこで、中小企業での実務経験を元に大企業に転職したいと希望する方もいます。
会社側からの評価に不満がある
最後に、会社側からの評価に不満があることです。給与や人事面などで会社側の対応に不満を感じ、転職を考える人もいるでしょう。
経理の仕事は一般的に、ルーティンワークが多く、人事評価基準が難しい職種と考えられています。そのようなことから、評価基準が不明確で正当に評価されていないのではないかと不満を感じることがあります。
経理は専門職であり、会計や税法などの深い知識がないと成り立たない職種です。それにもかかわらず、どんなに頑張っても報われないと感じ転職を決意する人もいます。
経理の転職理由は素直に伝えて大丈夫?
では、実際に転職をするとき、転職理由を素直に伝えても問題ないのでしょうか。面接では、転職理由を質問されるのが一般的です。人事担当者が転職理由を聞くのは、応募者が「自社の会社に合っているか」「叶えたいことが自社で実現できるかどうか」を見極めたいと考えているからです。
人事担当者によい印象を与えるためにも答え方は工夫しましょう。そこで、伝える際のコツを紹介していきます。
ネガティブな理由ばかりなら言い換える
転職理由は必ずしも前向きな理由ばかりではありません。 退職の理由は「職場の人間関係が悪かった」「給与が低かった」「残業が多い」などネガティブな理由ばかりになってしまう場合もあるでしょう。そういった時は一部伝え方を変更します。
転職のきっかけがネガティブな理由であることは悪いことではありません。転職を決意した理由の中に不満があったとしても、そこには本来自分が叶えたい目標や願望など前向きな気持ちが隠れているはずだからです。
無理に建前の転職理由を作る必要はありませんが、人事担当者にネガティブな印象を与えることを避けるために、前向きな理由も一緒に伝えるようにしましょう。
ネガティブな言葉はポジティブな言葉に置き換える
ネガティブな言葉はポジティブな言葉に置き換えてみましょう。そのまま応募企業に伝えてしまってはマイナスな印象を与えかねないからです。
【言い換え例】
- 職場の人間関係が合わなかった→**チームワークの良い環境で、コミュニケーションを取りながら働きたい**
- 会社の方針が自分の考えに合わなかった→**自分の意見をきちんと言える環境で目標を持って働きたい**
- 残業が多かった→**効率よく働いて、自分のパフォーマンスを最大限に発揮したい**
転職理由は、人事担当者に「同じような理由で退職してしまうのでは」と思われないように、ネガティブイメージの強い言葉はポジティブな言葉に置き換えて発言してみてください。
成長したい・キャリアアップしたいと前向きな姿勢を見せる
成長したい・キャリアアップしたいと前向きな姿勢を見せると人事担当者に良い印象が伝わります。
たとえば、前職ではキャリアアップやスキルアップが叶わないことが転職理由であった場合、前職では実現できなかったことを具体的に伝えることです。注意したいのは、前職の不満を言わないことです。
ポジティブに転職理由を話すポイントは、ネガティブからポジティブな理由の順番で話すことです。具体的には、「現職ではルーチンワークが中心で、業務も属人化していました。今後はこれまでの実績を活かし、会社経営に関わる財務の仕事にチャレンジしたい」などです。人事担当者から、「前向きな理由で転職したいんだな」と思わせるように、ネガティブ→ポジティブの順に話すと良いでしょう。
経理の転職理由を人事担当者にポジティブに捉えてもらうコツ
経理の転職理由を人事担当者にポジティブに捉えてもらうにはコツがあります。
転職したい会社を研究する
転職理由をポジティブに伝えるためにやっておくべきことは、転職先の会社を研究すること。転職したい会社を研究することで、自分がどのようなことで貢献できるかを考える際にも重要になってくるからです。
転職先の会社を研究し、さまざまな情報を集めることで転職理由も明確になり、面接に生かすことができます。転職先のことを何も知らないでいると、「なぜ当社に入社したいのかわからない」と判断されてしまいます。転職先への理解の高さが伝われば、好印象を与えることにも繋がります。最低限でも事業内容や社風、企業の将来性、経営理念などは調べておきましょう。
転職する会社がどのような人材を求めているかを分析するために、可能な限り研究することが大切です。
本音を率直に言わないが嘘も言わないようにする
少しでも自分の印象を良く見せるために、嘘の転職理由を言いたくなってしまうこともあるでしょう。しかし、嘘だと分かった時にマイナス評価になることはもちろん、本音を隠して採用されても、同じ理由でまた退職につながるかもしれません。
ただ本音の転職理由を率直に伝えていいわけでもありません。大事なのはしっかりと転職理由を分析し、伝え方を工夫することが大切です。
たとえば、人事評価に不満を持って退職を決意したとしても、会社の悪口を言うのはマイナスな印象を与えてしまいます。「正当に自身を評価してくれる会社でステップアップしていきたい」というように伝えれば、面接官は良い印象を受けます。
一度嘘をついてしまうと、ずっと嘘をつき続けなければいけなくなり、また嘘が発覚してしまった時のリスクもあります。ネガティブなことも伝え方ひとつでポジティブな印象にガラリと変えることができますので、よく転職理由を深堀して、前向きな言葉に変えて伝えましょう。
経験をどのように活かすか話す
面接時では、具体的な経験をどのように活かすかを話し、志望企業に対してどのような貢献ができるかを伝えることが大切です。なぜ大切なのかというと、培った経験をどのように活かすかを話すことで、人事担当者は入社後の働き方のイメージができるからです。
これまでの経理職の経験として、たとえば、月次決算や年次決算の経験、財務諸表の作成、使用してきた会計ソフト、チームをまとめてきたマネジメント経験などがあります。
経理の経験はどの企業でも使用する知識が似ており、転職との相性が良いと言われています。経理で得た知識を最大限に活かしてどのように貢献できるかを話すことで、会社から「ぜひうちに来て欲しい」と思ってもらえるようになるでしょう。
転職理由別の転職理由の伝え方を紹介
転職理由別の転職理由の伝え方を例文と一緒に紹介します。
転職理由が「人間関係」の場合
人間関係を退職理由にストレートに伝えてしまうのは、面接においてあまり好ましくありません。なぜなら、人事担当者は「また人間関係を理由に辞めてしまうのではないか」「うちの会社でも人間関係でトラブルを起こすのではないか」と不安に感じてしまうからです。「周囲の人とコミュニケーションを密に取りながら仕事をしたい」など、チームワークを大切にしているということを伝えると良いでしょう。
<例文>
現職では、チームとしての仕事の進め方に違和感がありました。メンバーそれぞれの役割意識が高い一方で、自分以外の業務には関心が薄く、密なコミュニケーションが取れていなかったように感じます。しかし、仕事は決して1人では行うことはできません。周囲の人と助け合いながら働くことによって、1人では出せなかったパフォーマンスを発揮できることもあります。今後はこれまで培ってきた経験を活かしてメンバーと連携を取り、さらに自身も成長しながら働きたいと考えております。
転職理由が「残業時間」の場合
残業の多さの不満をそのまま伝えてしまうと、仕事への意欲がないのではと疑われてしまいます。そのため、ただ単に「残業することが嫌だ」と伝えるのではなく、「仕事を効率化して働きたい」「無駄な業務を減らして成果を出すことに集中したい」など、ポジティブな印象を与える伝え方にしましょう。
<例文>
現職では、20年30年とキャリアを積み上げて長く働いている従業員が多くいます。経理の知識や経験が長く、その方たちから学べることもたくさんありました。しかし、昔からのやり方に慣れてしまっており、仕事の効率化を求めて新たな提案や仕事のやり方を変えようする雰囲気がありませんでした。そのため、残業をすることが恒常的になり、それが当たり前になっているように感じます。
仕事の内容は好きであり、時に必要な残業時間があるのは問題ありません。しかし、もっと効率的に成果を挙げることに集中したいという思いが強くなりました。今後は仕事にメリハリをつけ、さらにスキルアップできる環境に身を置きたいと思い転職を決意いたしました。
転職理由が「キャリアアップ」の場合
キャリアアップを目的とした転職理由は前向きな転職理由です。そのため、自信を持って今後の自分のキャリアビジョンを伝えて問題ありません。ただ「キャリアアップしたい」と伝えただけでは具体性に欠けており、「転職理由がしっかりと考えられていない」という印象を持たれてしまいます。しっかりと自分のキャリアアップの方向性を明確にして伝えるようにしましょう。
<例文>
現職では担当範囲がはっきりしており、毎月同じルーティン業務をこなしていくうえで、自身の知識や経験を深めていくことが今後の課題だと感じておりました。現在は経理業務を担当していますが、同じ業務を繰り返すだけでは十分ではないと考えております。そこで、今後はこれまでの経験を活かし、経理のプロフェッショナルとしてキャリアアップしていきたいです。また、FASS検定の資格を受検し、簿記だけにとどまらず、より経理や財務の実務レベルの向上を目指していきます。
転職理由が「人事評価」の場合
営業職やサービス業などの評価は業績が数字で表れるのに対し、経理は数値化するのが難しい職種です。そのため、どれだけ頑張っても評価されないといった不満を持つこともあるでしょう。しかし、面接時にそのまま会社への不満を伝えることは良くありません。そこで、客観的で明確な評価制度の下で、自身の仕事を正当に評価してもらえる環境で働きたいと伝えれば、マイナスな印象は受けません。
*<例文> *
現在の勤めている会社は、評価基準に明確な決まりがなく曖昧でした。これまで、主任としてチームのまとめ役を担い、またプレイヤーとしてスキルや経験を磨いてまいりました。しかし、自分なりの努力を重ねても評価に反映されないつらさもありました。納得できる評価であれば、更に努力を重ねることができたと思います。そこで、今後は自身の行った経理業務の成果をきちんと評価してくれるような会社で働きたいと思い転職を決意いたしました。
経理の転職理由はできるだけポジティブに告げることが大切
経理の転職理由はポジティブに伝えることが大切です。転職のきっかけがネガティブな理由だったとしても、そこには自分を成長させたい、より良い環境で働きたいと言った前向きな気持ちが隠れていることでしょう。
ネガティブとポジティブは表裏一体の関係性です。ネガティブなことの裏にはかならずポジティブな要素があるはずです。面接では伝え方次第で良い印象を与えることができます。また、ネガティブな要素を話す際のビジネスコミュニケーションを身につけているかといったことを見ている場合もあります。しっかりと転職理由を明確に把握し、自分の実現したいことや企業へ貢献できることを盛り込んでみてください。
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2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。