趣味を仕事にすることのメリットとは?すべきことや稼ぐためのステップも解説
趣味を仕事にしたいと考える人にとって、実際に働く上での注意点が気になるところです。好きなことで働き始めた人の中には、理想と現実のギャップに悩む人は少なくありません。趣味を仕事にすることのメリットとデメリットを把握し対策を取ることで、順調に成果を出せる可能性が高まるでしょう。
この記事では、趣味を仕事にする場合に気をつけたい点を挙げた上で、稼ぐためのステップについても解説します。
- 趣味と仕事の違い
- 趣味を仕事にすることのメリット
- ①モチベーションを維持できる
- ②スキルアップしやすい
- ③仕事にやりがいや達成感を感じられる
- ④仕事へのストレスが少ない
- ⑤プライベートにも良い影響がある
- ①収入が減少する可能性がある
- ②趣味を純粋に楽しめなくなってしまうことも
- ③オンとオフの区別をつけにくい
- ④理想と現実とのギャップ
- ⑤仕事として割り切らなくてはならないこともある
- 自分のしたいことを明確にしておく
- マーケットリサーチをしておく
- 自分に適性があるかを見極める
- スモールスタートしてみる
- 徐々にステップアップをしていく
- ネットワークの構築
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趣味と仕事の違い
趣味と仕事の大きな違いとして、責任や制約の有無が挙げられます。仕事は自分以外の誰かのために行う行為であり、働く場所や時間が決まっているケースが一般的です。仕事を依頼する人の都合に合わせて、連絡の取りやすい時間帯に指定の場所で働かなければなりません。近頃ではリモートワークやフレックスタイム制が導入される企業が多いものの、一般的には会社に出勤し決められた時間まで働きます。
一方、趣味はほかの誰かのためではなく、自分が満足するために行うので場所や時間に制約はありません。他人が介在するわけではないので、趣味活動を行う場所や時間は自由です。
趣味と仕事の違いを生む要因の一つに、他者の存在が挙げられるでしょう。
趣味を仕事にすることのメリット
趣味を仕事にしようと考える人にとって、働く上でのメリットについて気になるところです。好きなことで働けると、一般的な仕事よりも熱中して取り組める点が強みといえるでしょう。
①モチベーションを維持できる
趣味を仕事にする強みとして、興味のない分野で働くよりもモチベーションを維持しやすいことが挙げられます。一般的な仕事をしていると働きぶりの指摘や理不尽なことを受け入れなければならず、働くモチベーションを一定に保ちにくいものです。
しかし、趣味はもともと好きな分野なので、つらさや忙しさを充実感と捉えることができます。多少のトラブルがあっても我慢がしやすく、やる気を維持しやすい傾向にあるのです。
②スキルアップしやすい
趣味は熱中して取り組めるため、自ずとスキルアップしやすいという特徴があります。一般的にスキルアップと聞くと「苦しい」「つらい」などの感情を、連想する人が多いでしょう。しかし、趣味は自分が好きなことなので、突き詰めると自身に対してプラスに作用します。
スキルアップに対して義務感を感じることもなく、取り組んでいるうちに自然に成長するケースも多いものです。趣味の技術が上がると、評価してくれる人が現れ仕事の依頼が増えるかもしれません。
③仕事にやりがいや達成感を感じられる
趣味を仕事にすると、働く上でのやりがいや目標に対する達成感をより一層感じられるようになります。一般的な仕事は会社の都合によって目標を設定するため、やりがいを感じにくく熱心に取り組む意欲に欠けるものです。
一方、趣味を仕事にすると目標を自分で決められる上、達成までの道のりを楽しむことができます。やりがいの感じられる仕事と出会えると労働が苦でなくなり、毎日主体的に業務に取り組むことができるでしょう。
④仕事へのストレスが少ない
趣味を仕事にすると、一般的な仕事よりもストレスを感じにくい傾向にあるようです。一般的な仕事には人間関係や目標達成へのプレッシャーなど、ストレスに繋がるさまざまな外的要因があります。
趣味を仕事にすると働く時間そのものを楽しめるため、ストレスを感じにくくなります。万が一ストレスを感じても、仕事中に好きなことに打ち込める時間を自ら作れるので、昇華しやすいとも考えられるでしょう。
⑤プライベートにも良い影響がある
趣味を仕事にすると、プライベートにも良い影響が起こると考えられます。好きなことを武器にして働いていると、趣味に関する世の中の流れに敏感になるものです。
場合によっては、一般的には公開されていない新しい情報を素早くキャッチすることができます。欲しいものや有力な情報をゲットできると、プライベートでの趣味活動がより充実するでしょう。
趣味を仕事にすることのデメリット
趣味を仕事にすることには、良い面だけではなくデメリットがつきものです。好きなことを武器にして働く際の現実的な面についても、あらかじめ知っておきましょう。
①収入が減少する可能性がある
趣味を仕事にすると、今よりも収入が減少する可能性があるので前もって注意が必要です。好きなことでお金を稼ぐには、その分野の世間的な需要が高くなければなりません。
また、好きなことをお金に変えるには、特定のスキル習得も必要です。趣味の分野が大勢の人に認知され、仕事として通用するほどのスキルを習得できるまでにはある程度時間を要すると考えられます。趣味を仕事にしても、最初のうちは思ったような収入を得られないと考えた方が良いでしょう。
②趣味を純粋に楽しめなくなってしまうことも
好きなことを仕事にすると、趣味を純粋に楽しめなくなることも少なくありません。一般的な社会人が趣味活動をするには、仕事以外の空いた時間で行う場合がほとんどです。限られた時間やお金を使って趣味活動を行うことが、生きがいになっている人も多いでしょう。
趣味を仕事にすると、好きなことについて四六時中考えるため飽きてしまう可能性があります。趣味への期待感や胸の高鳴る感情が薄れ、日常生活が楽しくなくなる人もいるため注意が必要です。
③オンとオフの区別をつけにくい
好きなことで働くと、日常のオンとオフの区別をつけにくいという問題があります。一般的な仕事の場合、退社すれば業務に関連するものをシャットダウンできるため自然にオフモードに切り替わる人が多いものです。
好きなことを仕事にすると、趣味と仕事の境目が曖昧になり働いている気分が抜けないケースが多くあります。オンとオフを切り替えられず、仕事の疲れが取れにくいと感じる人は意外に多いようです。
④理想と現実とのギャップ
いざ趣味を仕事にしてみると、理想と現実のギャップを感じ苦しむ人は少なくありません。「好きなことを仕事にする」と聞くと「楽しそう」「やる気が出そう」と、いい部分だけがクローズアップされがちです。
実際は、前述した通り収入やライフワークバランスの両立など理想との違いに悩む人が多くいます。前の仕事のほうが良かったと感じ、後悔する可能性までを踏まえて今後の職業選択をしましょう。
⑤仕事として割り切らなくてはならないこともある
趣味で働く場合、仕事として割り切らなくてはならないことが多くあります。趣味を仕事として成り立たせるには、その分野の知名度を上げつつ一定の売上を維持しなればなりません。
継続的な売上を上げるには趣味を一人で楽しんでいた頃とは違い、大衆からの需要に気を配ることが必要です。時には自分自身のこだわりを捨てなければならないこともあるので、趣味が嫌いになってしまう可能性も少なくないでしょう。
趣味を仕事にするためにすべきこと
趣味を仕事にするためにすべきことについて、あらかじめ知っておきたいものです。働く上での準備を入念に行うことで、理想と現実のギャップを最小限にとどめられるでしょう。
自分のしたいことを明確にしておく
趣味を仕事にする際、自分のしたいことを明確にしておくと後々方向性がぶれる心配がありません。趣味を好きな理由は人によってさまざまで、仕事として取り組みたい事柄も異なります。
ただ「洋服が好き」と言っても「コーディネートをしたい」「販売に力を入れたい」「デザインに取り組みたい」など、方向性はさまざまです。なぜその趣味が好きなのかを分析し明確にすることで、仕事の方向性が定まると考えられます。
マーケットリサーチをしておく
趣味を仕事にする前にマーケットリサーチを入念に行い、ニーズを把握しておく作業も重要でしょう。趣味を仕事として成り立たせる場合、その分野に一定のニーズがあることが大前提です。
自分が仕事にしたい分野にどれだけのニーズがあるか、あらかじめ調査を行う必要があります。近頃は、SNSやネットの投稿サイトからでも手軽にニーズ調査が可能です。インターネットを駆使し、市場の傾向や動きをチェックしてみましょう。
自分に適性があるかを見極める
自分の適性を見極め、仕事をどのように行うか検討してみましょう。自分の店を持ちたいと考える場合、物を仕入れて売るだけでなく客とのコミュニケーションも必要です。人との会話が苦手な場合、実店舗を構えると客とのやり取りにストレスを感じる可能性があります。
実店舗を持つことが難しくても、オンラインショップの運営なら向いている人もいるかもしれません。自分の適性を見極めることで、一見難しそうなことでも達成できるケースは多くあります。
趣味を仕事にするステップ
実際に趣味を仕事にする場合、何から始めればいいか気になる人も多いでしょう。まずは自分に可能な範囲から初め、少しずつレベルアップしていくことで大きな目標を達成できるでしょう。
スモールスタートしてみる
まずは小さなステップから始めるとモチベーションを保ちやすい上、失敗が少なく済みます。将来的な目標は高いに越したことはありませんが「初月で今の収入の5倍を目指す」というような、明らかに大きすぎる目標を立てることはおすすめできません。
趣味を仕事にして間もない頃は失敗がつきものであり、高すぎる目標は挫折感に繋がります。最初は低リスクでチャレンジできるよう、副業レベルから始めてみるのが良いでしょう。
徐々にステップアップをしていく
趣味を仕事にし始めたら、無理のない目標を立て徐々にステップアップしていく流れがおすすめです。目指す分野でのスキルが十分でない場合、最初から大きな仕事をもらうことは難しいと考えられます。最初のうちは単価が低い仕事から引き受け、一つひとつの依頼に精一杯取り組みましょう。依頼をこなしていくうちにスキルが磨かれ、徐々に単価の高い仕事をもらえる可能性が高まります。
ネットワークの構築
仕事を請け負う過程で人とのネットワークを広げることで、さらに働ける領域が拡大します。趣味を仕事にして間もない頃は、働く上での人脈がない人がほとんどです。ネットワーク作りは個人で働く上で重要であり、上手に関係を築けると新たな仕事が生まれることもあります。ボランティアやイベントに積極的に出向き、顔と名前を覚えてもらうことで人脈作りにも力を入れましょう。
趣味を仕事にする前に、まずは徹底的な自己分析を
趣味を仕事にする場合、まずはメリットとデメリットを十分に把握し今の職場を辞めていいかよく考える必要があります。また「なぜその趣味を好きなのか」「どのような分野で働きたいのか」等、徹底的な自己分析が必要です。
趣味を仕事にすることは計画次第で十分に可能なので、真剣に考えている人は今からできる準備を行いましょう。
2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。