ビジネスキャリア検定とは?メリット・デメリットや勉強方法を解説
これから何か資格を取りたいと考える場合、ビジネスキャリア検定を検討している人は多そうです。ビジネスキャリア検定の内容や職場における有用性を理解すると、実際の試験勉強を早い段階からスタートできるでしょう。
この記事では、ビジネスキャリア検定のメリットやデメリット、勉強方法などについて解説します。
- ビジネスキャリア検定とは
- ビジネスキャリア検定試験の等級や試験分野
- 等級
- 試験分野
- 社会人としての基礎知識が身に付く
- 自己学習のきっかけ作りになる
- 人事評価で役に立つ場合がある
- 国家資格ではない
- 必ずしも就職・転職に有利になるとは限らない
- 実務経験の指標ではない
- 標準テキストを使った自主学習
- 認定講座を受講する
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ビジネスキャリア検定とは
ビジネスキャリア検定とは、特定の職種において必要な知識がどれだけ備わっているか問う試験です。試験分野は人事や経理、営業など合計8種類で、全ての中から自分の受けたいジャンルを自由に選べます。
また、ビジネスキャリア検定は、厚生労働省が定める職業能力評価基準に基づいた試験です。職業能力評価基準とは、労働者のスキルを公正に評価するシステムのことをいいます。企業側から見ると、労働者の教育や人事評価で役に立つため、スキルを表す一つの基準として採用する会社が増えているようです。検定に合格すると、就職面接でのアピールや入社後の人事評価で役立つと考えられます。
受験料は4つの等級ごとに異なるため、あらかじめ注意しましょう。
1級 | 11,000円 |
2級 | 7,700円 |
3級 | 6,200円 |
BASIC級 | 3,300円 |
次章から、それぞれの等級の想定レベルや、試験分野について解説します。
参考:中央職業能力開発協会(JAVADA)「ビジネス・キャリア検定」
ビジネスキャリア検定試験の等級や試験分野
ビジネスキャリア検定は、4つの等級と8つの試験分野から構成されるテストです。自分がどの分野をどれほどのレベルで受けられるか、チェックしましょう。
等級
ビジネスキャリア検定には以下のような4つの等級に分かれており、それぞれに合ったレベルが想定されています。自分がどの等級を受験すればいいかわからない人は、実務経験年数を参考にしましょう。
1級 | 部長、ディレクター職を目指す人(実務経験10年以上) |
2級 | 課長、マネージャー職を目指す人(実務経験5年以上) |
3級 | 係長、リーダー職を目指す人(実務経験3年程度) |
BASIC級 | 学生、就職を考えている人、内定者、入社して間もない人 |
1級は企業の経営戦略実現にも携わる、部長クラスを目指す人を対象としています。これまで培ってきた専門知識を生かしながら、企業全体をより成長させるために行動を起こしたい人におすすめです。
2級は特定の部門全体の知識を持ち、グループの中心者である課長クラスを目指す人に向いています。チーム課題解決のために工夫を凝らし、グループを牽引力するための基礎知識が身につくでしょう。
3級は職務を深く理解し、リーダーとして部下への指導を行えるようになりたい人におすすめです。上司からのアドバイスを受けながら、自ら業務を遂行するスキルを習得したい人にも向いています。
BASIC級は、これから就職する人や入社後間もない人を対象とした試験です。組織全体への理解や、仕事をスムーズに進めるためのコミュニケーション能力向上を目指せます。
試験分野
ビジネスキャリア検定は、以下の8つの試験分野から自分が受けたいジャンルを選べます。
- 人事・人材開発・労務管理
- 経理・財務管理
- 営業・マーケティング
- 生産管理
- 企業法務・総務
- ロジスティクス
- 経営情報システム
- 経営戦略
バックオフィス系から営業、経営の上流工程まで、受験できる分野はさまざまです。前述した通り、受験する分野を選んだ上でさらに等級を選べるため、現時点の実力に近いテストを受けられます。今働いている部署の内容だけでなく、これから仕事に生かしたい分野を受験し知識を先取りするのも良いでしょう。
ビジネスキャリア検定のメリット
ビジネスキャリア検定を受験するからには、受けることで得られるメリットが気になるところです。社会人としての基礎力が身につくだけでなく、企業からの評価に役立つ可能性があることを理解しましょう。
社会人としての基礎知識が身に付く
ビジネスキャリア検定を受験すると、試験勉強を通して社会人としての基礎知識を身につけられます。社会人として必要な知識や立ち回りは、働きながら感覚で身につける人が多いものです。ビジネスキャリア検定を受験すると、試験勉強を通して社会人に必要な必要な知識を習得できます。目指したいポジションを経験する前に概要を理解できるため、社内で融通の利く人材になれるでしょう。
自己学習のきっかけ作りになる
ビジネスキャリア検定の合格を目指すうちに、業務外での自己学習のきっかけを作れます。社会人になると、学生の頃とは違い自宅での学習時間を取らなくなるケースは珍しくありません。ビジネスキャリア検定の受験を決めると、必然的に仕事の合間を縫って学習せざるを得なくなります。限られた時間の中で勉強するうちに、働きながら学習時間を作る生活ルーティンに慣れてくるでしょう。
人事評価で役に立つ場合がある
ビジネスキャリア検定を受験すると、入社後の人事評価において役に立つ場合があります。人事評価は従業員のスキルチェックに欠かせませんが、企業によっては判断基準があいまいで適切な判定がしきれないことも事実です。ビジネスキャリア検定は国が定める基準に基づくレベル分けがされているため、合格実績をもとに企業が適切な配置や評価を行ってくれる可能性があります。社員にとっても自分の現段階でのスキルがわかるため、次に目指すべき目標を作りやすくなるでしょう。
ビジネスキャリア検定のデメリット
ビジネスキャリア検定を受験する前に、覚えておきたい注意点があることも事実です。就職や転職に活用する前に、一度ビジネスキャリア検定のデメリットを知っておきましょう。
国家資格ではない
ビジネスキャリア検定は国が認定している試験ですが、国家資格ではありません。中央職業能力開発協会という特別民間法人が法律に基づいて行う、公的資格という位置付けです。公認会計士やファイナンシャルプランナーのような国家資格と比べると、有用性に欠ける場合があります。また、国家資格よりは認知度が劣るとも考えられるので、相手にどんな資格なのか自ら説明できるスキルが求められるでしょう。
必ずしも就職・転職に有利になるとは限らない
どの資格にも言えますが、ビジネスキャリア検定を取得したからといって必ずしも就職や転職に有利になるとは限りません。ビジネスキャリア検定を取得し就職や転職が有利になったという客観的データがまだないことも事実です。検定合格を就職でアピールしたい場合は、資格取得の実績だけでなく自身の経験を一緒に説明すると良いでしょう。次節では、検定合格を転職で生かす場合の方法を紹介します。
実務経験の指標ではない
ビジネスキャリア検定では分野の専門性を示すことができるものの、実務経験の指標にはなりにくいです。ほかの資格にも言えますが、検定への合格と実務経験で求められるレベル感は異なります。就職や転職の際は、ビジネスキャリア検定合格の話題だけでなく、実務で得た実績についてもアピールが必要です。検定で身につけた知識を用いて職場での課題をどうクリアしたか、難しそうな問題にどのようにアプローチしたかなどを具体的に表現しましょう。
ビジネスキャリア検定の勉強方法
ビジネスキャリア検定の概要がわかったところで、合格するための勉強方法が気になる人も多そうです。自己学習と講座受講の2パターンがあるので、自身に合った方法を見つけましょう。
標準テキストを使った自主学習
ビジネスキャリア検定を運営する中央職業能力開発協会は、標準テキストと呼ばれる参考本を発刊しています。本番のテストに出題される内容が掲載されているため、標準テキストだけで試験範囲のカバーが可能です。一見わかりにくい理論でも、図解や学習ポイントが充実しているため十分に理解できます。自己学習に使える教材には他社が出版するものもありますが、一般的な理論を学べる標準テキストの使用がおすすめです。
認定講座を受講する
さまざまな教育機関で、ビジネスキャリア検定の試験分野に応じた認定講座が行われています。認定講座では受験したい分野の内容を集中的に学べるので、効率よく学習を進めたい人におすすめです。認定講座の受験場所は関東・中部・関西・九州地方などにありますが、遠くて通いにくい人でも諦める必要はありません。通学制と通信制のどちらかを選べるので、自身の住まいや生活スタイルに合わせて受講の仕方を選びましょう。
試験の概要を理解してビジネスキャリア検定を受験しよう
この記事では、ビジネスキャリア検定について以下の点をまとめました。
- ビジネスキャリア検定は国の認定資格
- 目指すレベルや分野に合わせて受験が可能
- 働く上で必要な知識が身につく
- 就職や転職に用いるならほかの経験や実績も必要
- 自身に合った方法で学習できる
また、ビジネスキャリア検定のような現場に基づく知識は、働きながら試験勉強を行うとより理解が進みます。自身が受験したいジャンルやレベルを理解し、ビジネスキャリア検定合格を目指しましょう。
2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。