企業が財務を採用する方法とは?失敗しないためにすることを解説
「財務を採用する方法を知りたい」「良い人材を採用するためにどうしたらいいのか」など、財務の人材の確保に頭を悩ませている採用担当者も多いのではないでしょうか。
企業にとって優秀な人材の確保は重要です。この記事では、より優秀な人材を採用する方法や近年の採用の状況、求職者から企業に求められていることなどを解説しています。
- 財務求職者を採用する5つの方法
- 方法1:求人広告を出す
- 方法2:人材紹介サービスを利用
- 方法3:転職サイトを利用
- 方法4:自社Webサイトに掲載
- 方法5:転職フェアに参加
- 求人数・求職者数は増加傾向
- 財務経験者の求職者数は少ない
- 専門知識や経験してきた内容
- 保有資格やスキル
- コミュニケーションや既存社員との関係性
- 働きやすさ
- 企業の成長性
- 年収・福利厚生
- 入念な面接準備
- 人材紹介サービスを利用
財務求職者を採用する5つの方法
財務の仕事内容は多岐にわたり、専門知識や交渉力といった幅広いスキルが求められます。財務で優秀な人材を確保するためにも、さまざまな採用手法でアプローチすることが必要です。ここでは、財務求職者を採用する5つの方法を解説します。
方法1:求人広告を出す
求人広告とは、自社の募集要項を紙またはWeb媒体に掲載し、求職者からの応募を待つサービスです。最近はWeb媒体が主流となりつつありますが、紙媒体も採用ニーズによっては利便性が高くなっています。料金形態は無料から有料まで幅広く、成果報酬型や月額利用といったさまざまな求人広告が誕生しています。
求人広告を出すメリットは、多くの人に自社の求人情報を知ってもらえることです。求職者だけではなく、「いつか転職したい」といった気持ちの転職潜在層へのアピールにもつながります。デメリットとしては、コストや手間がかかることです。プランによっては、採用人数が0人でも掲載料金を支払わなければなりません。
また、自社の魅力が伝わる訴求力の高い内容を考えるためには、十分な時間と労力も必要です。
方法2:人材紹介サービスを利用
人材紹介サービスとは、企業と求職者の仲介を行うサービスです。採用担当者が人材紹介会社に希望条件を伝え、求める条件に合った人材を推薦します。採用の可能性が高い求職者とだけ面接ができるので効率的に採用活動が行えるのが特徴です。また、採用が成功したときに費用が発生する成果報酬型が採用されています。
人材紹介サービスのメリットは、料金が成果報酬型のため初期コストがかからないことです。ほかにも、求人募集までの日数が短縮でき、採用要件を満たした求職者のなかから選考ができるといったメリットも挙げられます。ただし、1人当たりの採用費用が高額になり、採用要件によっては希望する人材が見つからず、紹介が受けられない可能性が出てくるといったデメリットがあります。
方法3:転職サイトを利用
転職サイトは、サイト上に企業が求人情報を掲載し、求職者が検索してエントリーをする形の採用方法です。あらゆる業種や職種の求人を取り扱う総合系の求人サイトとジャンルに特化したサイトがあり、転職サイトによって候補者層が異なります。転職サイトの料金形態は成果報酬型と掲載課金型の2つです。
転職サイトのメリットは、多くの求職者と出会える機会が生まれることです。また、求職者へスカウトメールを送るサービスを利用すれば、条件の合った人材に直接アプローチが可能です。
デメリットは、採用活動の費用がかかることや採用業務の負担が増えることが挙げられます。サイトに掲載したからといって、すぐには採用に繋がらない可能性も考慮しなければなりません。
方法4:自社Webサイトに掲載
自社のWebサイトに求人情報を掲載することも、企業の採用活動には欠かせない採用方法の一つです。多くの求職者は気になる企業があれば、HPがあるかどうかパソコンやスマートフォンで確認するはずです。その際、自社Webサイトを作っておけば、採用情報だけではなく、企業理念や職場の雰囲気といった他の情報も求職者へ伝えられます。
自社Webサイトに掲載するメリットは、自由度の高い多くの情報を発信できることです。また、他の求人媒体を利用するよりもコストが抑えられる傾向にあります。デメリットは、効果が出るまでにある程度の時間を要することや不特定多数へのアプローチには不向きな面です。
方法5:転職フェアに参加
転職フェアとは、転職に関する合同企業説明会です。転職を考えている人と中途採用を行っている企業が会場に集結し、個別で会社の説明や面談を行います。さまざまな企業が出展しているので、別の企業目当てで参加した求職者にも自社を知ってもらえる絶好の機会です。
転職フェアのメリットは、1日で多くの求職者に会え、自社の魅力を直接伝えることができることでしょう。その場で面接を行い、内定を出すことも可能になるため、スピーディーな採用活動につながります。
デメリットは、マンパワーや出展コストがかかることです。また、他の出展企業とも比較されやすく、自社ターゲット以外の方の対応をする可能性も出てきます。
財務の採用状況
企業の発展のためにも優秀な人材の確保は欠かせません。ただ、財務担当者を採用する難易度は高いと言われています。自社に合った人材を採用するためにも、現状を踏まえた上で採用活動を行うことが重要です。ここでは、現在の財務の採用状況について述べていきます。
求人数・求職者数は増加傾向
ここ数年の転職市場は、新型コロナウイルスの影響でさまざまな変化が起こったといえるでしょう。会社説明会や就活イベントが軒並み中止になり、採用活動自体を見送る企業も増えました。
しかし、現在は新型コロナウイルスの影響も落ち着き、求人数・求職者数ともに増加傾向にあります。これは、採用を中断していた企業が積極採用に切り替え、転職を保留にしていた求職者も転職市場に戻りつつあるからです。財務をはじめとした管理部門の求人数や求職者も増加していくと考えられ、今後は以前のように転職市場が活発になってくるでしょう。
財務経験者の求職者数は少ない
転職市場において、即戦力となる財務経験者の求職者数は多くありません。経験者の絶対数が少なく、経験者の採用は競争が激しいと言われています。
財務は企業の経営戦略において重要な役割を担う部署です。高度なスキルや能力が求められるため、未経験者よりも実務経験のある経験者を採用したいと考える企業も多いでしょう。実務経験があれば教育コストがかからず、すぐに業務に取り組めます。しかし、財務経験者の求職者数が少ないこともあり、経験者採用に苦戦している企業は多いと考えられます。
財務求職者を採用する際に確認するポイント
優秀な財務求職者を採用するためには、自社が求める人材を明確にしておく必要があります。ここでは、財務求職者を採用する際に確認するポイントを3つ解説します。
専門知識や経験してきた内容
財務は、会社の将来的なお金を管理する重要なポジションです。財務の業務は専門性が高く、財務戦略の立案や実行・資金管理・資金調達といった高度な専門知識や経験が求められます。
自社と似たような規模の会社での就業経験があるか、自社の会計システムソフトを使用していたことがあるかなど、自社で活かせる経験があるかどうか見極めましょう。企業によって求めるレベルが異なるため、自社の業務内容とマッチした人材を採用することが重要です。
財務に関する専門知識や役立つ経験を有する求職者を採用できれば、教育コストもかからず、自社にとって心強い即戦力となるでしょう。
保有資格やスキル
企業の採用担当者のなかには、財務に関する知識が乏しい方もいるでしょう。その場合、何を基準にして採用の判断をするかどうか難しいところです。採用担当者の財務知識が乏しい場合は、求職者の保有資格やスキルを判断材料にして見極めましょう。
財務関連で判断材料になる資格としては、日商簿記検定やビジネス会計検定、ファイナンシャルプランナーやFASS検定などが挙げられます。また、難易度の高い試験として知られる公認会計士や税理士もスキルの評価につながります。
資格は知識の裏付けとして重要な意味を持ちます。採用担当者の財務の知識が乏しく、何を判断基準にするか迷う場合は、求職者の保有資格やスキルを基準として判断しましょう。
参考:FASS検定(経理・財務スキル検定)とは?概要やメリット、転職での活かし方
コミュニケーションや既存社員との関係性
あらゆる仕事において円滑に物事を進めるために、コミュニケーション能力は必須です。財務においても、営業をはじめとした他部署と連携しながら仕事を進めることが多くあり、専門性が高い財務の業務内容を他部署のメンバーにも分かりやすく伝えることが求められます。財務知識の乏しい他部署に複雑なことを分かりやすく伝えられれば、社内間において物事を円滑に進められるでしょう。
また、スムーズな融資を受けるためにも、銀行や投資家と良い関係性を築いておくことも財務の仕事です。お互いに良い関係性を築けていれば、資金調達でも有利に働く可能性が高くなります。
財務求職者が企業に求めていること
目標とする人材を採用するためには、財務求職者が企業に求めていることの理解が重要です。ここでは、財務求職者が企業に求めていることを3つのポイントにまとめて解説します。
働きやすさ
財務求職者が求める条件の一つに「働きやすさ」があります。職場の環境が整っているか、女性であれば育休・産休制度が充実しているか、平均残業時間や休日日数がどれくらいになるかなど、社風や企業理念よりも「働きやすさ」が企業選びのポイントになってきています。
また、近年の働き方改革により働き方が多様化し、ワークライフバランスの充実を求めている人が増えています。新型コロナウイルスの影響により、オフィス以外で仕事を行うリモートワークや副業に取り組む人も多くなりました。従来のルールに捉われない柔軟な働き方が可能になれば仕事へのモチベーションアップになり、生産性の向上にも効果があるでしょう。
企業の成長性
安定を求める求職者にとって「企業の成長性」も外せないポイントです。成長性とは、企業における経営拡大の度合いや今後の可能性のことを指します。成長性の判断材料には、売上高や利益のほかにも、新規事業開発に積極的かどうか、社会貢献性の高い事業をしているかなどが挙げられます。
一般的な考えとして、収益が落ちており、今後の展望が期待できない企業に転職したいと考える求職者は少ないでしょう。企業の成長性が高ければ、新しい業務に挑戦する機会が増え、自分自身も成長しながら働けると考える求職者は多い傾向にあります。求職者からは「今」だけではなく、「未来」も重要視されていることを意識しましょう。
年収・福利厚生
求職者が求める条件の一つに「年収・福利厚生の充実」があります。転職するなら年収をアップしたいと考える求職者は多いはずです。とくに、キャリアアップを図りたいと考える30代後半以上になると年収の重視度が高くなっています。まずは一般的な年収相場を調べ、具体的な年収を提示しましょう。具体的な年収が分かれば求職者にとっても安心材料となります。
福利厚生とは、給与や賞与とは別に従業員や家族の生活・健康のために提供する報酬のことを指します。住宅手当や通勤費、健康診断や退職金などが該当します。求職者に喜ばれる福利厚生の制度を導入すれば従業員の定着率が上がり、採用活動の強化も期待できるでしょう。
財務の採用に失敗しない方法
財務求職者の採用を成功させるためには、重要なポイントをおさえて採用活動に取り組むことが重要です。ここでは、財務の採用に失敗しない方法を2つ紹介します。
入念な面接準備
希望とする人材を採用するためには、面接の事前準備を念入りにしましょう。採用したい人物像を曖昧なままにしておくと、漠然とした選考基準で採用選考が進んでしまいます。募集してもなかなか人材が集まらなかったり、採用後のミスマッチが生じたりといった失敗が起こってしまうかもしれません。
自社が求める資格やスキル、これまでの経験など、どのような人材が必要なのか社内で共有しましょう。実際に業務を行う現場の声を吸収することも効果的です。財務の採用に失敗しないためにも、採用目的を明確にし、採用後のミスマッチを防ぎましょう。
人材紹介サービスを利用
採用活動を成功させるために、人材紹介サービスを利用することも一つの方法です。採用したい企業と求職者を仲介するサービスで、採用の可能性が高い求職者とだけ面接が行えるので効率よく採用活動が進められます。人材紹介サービスを有効に利用できれば、採用コストの削減にもつながることでしょう。
さまざまな人材紹介サービスがありますが、ハイクラス人材紹介サービス・WARC AGENTにはより多くの優秀な人材が登録しています。応募者の適性を確認してマッチングを促進する機能やAIによる面接スケジューリングなど、採用担当者の作業負荷にも効果的です。採用プロセスを効率化するためにも、人材紹介サービス・WARC AGENTを利用し、自社の希望に合った人材を見つけましょう。
優秀な財務人材の確保には効率的な採用活動を
求人数や求職者数は増加傾向にありますが、財務経験者の求職者は少なく、採用活動に苦戦している企業も多いでしょう。専門的な知識を要する財務職は幅広いスキルが求められます。優秀な人材を採用するために、求人広告を出したり、転職サイトを利用したりと、それぞれの特性を生かして効率よく採用活動を行うことが重要です。
また、採用に失敗しないためにも面接の前に入念な事前準備をしておきましょう。採用したい人物像を明確化することで、採用後のミスマッチを防げます。採用後のミスマッチを防ぐ方法として、人材紹介サービスの活用も有効です。なかでも、ハイクラス人材紹介サービス・WARC AGENTには、多くの優秀な人材が登録しており、効率の良い採用活動をサポートします。財務の優秀な人材を採用するためにも、WARC AGENTを活用してみてはいかがでしょうか。
2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。